必要な資金と調達方法 飲食店開業に必要な費用が自分のお金で賄えるか確認しないと危険!?
最終更新日:2022/06/27
今回は日本政策金融公庫の創業計画書の7項目目「必要な資金と調達方法」の書き方について解説しますね!
数字の計画ですか・・・何だか面倒くさそうですね・・・
「必要な資金と調達方法」はどのような考え方で計算していけばよいですか?
初めての方にはとても複雑に感じると思います。考え方としては飲食店開業に必要なお金 例えば不動産物件費用及び壁紙や寸胴鍋のような内装設備のような設備のお金と麺やお酒の仕入費用,人件費,水道光熱費のようなお店を運営するのに必要なお金はいくら必要なのか?という事を計算していきます。
飲食店開業に必要なお金を計算していくのは大変そうですね・・・
簡単な事でないですね!そして直ぐに出来上がるものではないです。
この「必要な資金と調達方法」で大切なことは飲食店開業に必要な費用の合計金額を自分のお金で賄う事は出来るのか?という事を検討する必要があります。
飲食店開業に必要な費用の合計金額を自分のお金で賄えない場合にはどうすればよいのですか?
いい質問ですね! 一般的にはお金を親族か知人からもらう又は借りる 金融機関から借りるのがポピュラーですね。
クラウドファウンディングは博打性が高いので飲食店開業時の資金調達としては個人的に合わないと思います・・・
お金を借りるか もらうという事ですね! もらうと言えば助成金や補助金と言うのを聞いたことがあるのですがどうですか?
良い質問です!助成金や補助金はお金を借りるのと違い返済は不要となりますが、飲食店開業時までにもらえる助成金や補助金は見たことがないです。
一般的には飲食店開業後1年後くらいにもらえる可能性があるものと思ってください。
なるほど!助成金や補助金をあてにして飲食店を開業するのは危険ですね・・・
そうです!それでは必要な資金と調達方法の書き方について解説しますね。
Contents
「必要な資金と調達方法」飲食店開業に必要な費用が自分のお金で賄えるか確認しないと危険!?
(1)飲食店開業に必要な資金と調達方法
飲食店開業に必要な費用であるラーメン屋のテナント費用、カウンターや壁の内装費、寸胴や冷蔵庫などの厨房設備、仕入、人件費、水道光熱費などの運転資金を調べて計算してその費用が飲食店開業予定者ご自身のお金(親族からもらえるお金含む)でカバーできるのか?
カバーできない場合には以下の3パターンの対策が考えられる
①お金を借りる
親族・知人・金融機関等からお金を借りて飲食店を開業する金融機関からお金を借りると言う意思決定をした場合に大事なことはそもそも希望したお金を借りられるのか?という事です。そこについては以下のコラムで書きましたので確認してみてください。
>> ラーメン屋開業資金!!日本政策金融公庫申請前の4つの最低条件とは?
②不動産物件を選びなおす
そもそも物件の費用が坪単価が高すぎる、造作譲渡費用が高い、内装工事費特にダクトの費用が屋上までひかないといけない関係で工事費が想定より圧迫しているなど原因はいろいろあると思います。
そのような時は無理してお金を借りず又は少しだけお金を借りて違う不動産物件にするのも良いのかなと思います。
③お金を貯め直す
お金を借りずに飲食店開業を延期してお金を貯め直すのも一つの手ではあります。
延期したことによりより良い物件が出る可能性もあります。
(2)計算手順2パターン
①運転資金・設備資金-自分のお金と親族等からもらえるお金=借りる予定のお金
①のパターンはラーメン屋を開業する自身で融資を申請する方の場合に計算されるパターンになります。
このパターンの注意点は借りる予定のお金が本当に借りられる金額なのか?と言う事を考える必要があります。
②(自分と親族等からもらえるお金+借りる予定のお金概算額)-運転資金=設備資金
②のパターンは日本政策金融公庫の融資申請を飲食店開業融資支援の専門のプロにお願いするケースとなります。
専門のプロにお願いするともちろん手数料がかかります。
専門家に依頼して自身で融資申請をするよりメリットがあるのか?という事を検討する必要があります。
検討事項については私のホームページに書いてあるので「専門家」に依頼する経営上の意思決定をするとよいと思います。
また宣伝になって恐縮ですが 私の本にも専門家に依頼するメリット・デメリットを書かせていただきました。ご興味ある方は是非
もちろん私だけでなく飲食店の開業融資を専門に行っている税理士事務所や支援機関を比較検討して考えていくのがベストです。
飲食店の開業融資の支援を沢山している経験則から借りる予定の額を専門家が考えていくため確実性が高い金額となり、本当に借りられるのか?と言う疑問が解消されると思います。
また、現状で自分のお金と親族からもらえるお金、そして借りる予定の額の見積を合計額した金額が出るため、その合計金額から運転資金を差し引けば設備にいくら使えるのか?
と言う事が設備などの見積を取る前からわかります。
この事により内装設備の会社に予算はいくらなので、この予算で工事は可能か?
と言う打診が可能になります。
そして設備に使える金額が足りない場合には、厨房機器などリース契約にするかと言う事を検討できます。
よく、借入が減額されたらリース契約をしようと言う方がいますが、私のお客様の事例で借入を減額されたのでリース契約をできるかリース審査したら借入を既にしているから中々審査に落ちないリースに落ちたと言う事例があるのでリースの審査だけは借入が落ちたら審査すると言うより最初からリースの可能性があるのであればリースの審査をしとくことをお勧めします。