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飲食店開業支援コラム

飲食店創業計画書書き方のポイント~取扱い商品・サービスの内容 セールスポイント ~

公開日:2015/10/27
最終更新日:2022/06/27
飲食店開業支援ブログ

飲食店創業計画書書き方のポイント
~取扱い商品・サービスの内容 セールスポイント~

飲食店の開業融資を受けようと日本政策金融公庫へ申し込みをしようとする方が、絶対に記載しなければならない創業計画書の記載方法についてのポイントの3項目目
「取扱商品・サービス」+「セールスポイント」について解説させていただきます!

※前回に引き続き、日本政策金融公庫が発行している冊子「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引き+」に載っているチェックポイント及び私が飲食店開業融資の実務で経験した中で気づいた事、日本政策金融公庫の担当者との面談の中で気づいた事を中心に記載していきたいと思います。
飲食業と広いくくりで、業態別 つまりフレンチ、中華料理、居酒屋、カフェ、焼肉屋、イタリアン、ラーメン店等 特にこのテーマに至っては業態別に執筆してほしいと言う要望があると思いますので、創業計画書のポイントについて一巡しましたら業態別の飲食店開業融資のポイント解説もさせていただけたらなと考えております!

 

取扱商品・サービス内容 このコンテンツについて

別紙参照として、別添で実際に開業したら用いるであろう飲食店のメニュー表を作成して提出するとよいと思います。
項目は、カテゴリ(例えば大枠はフード・ドリンク、フードならサラダ,お刺身,炒め物,揚げ物,お肉,汁物等、ドリンクならビール,ワイン,焼酎,日本酒等)にわけて、売価、原価、原価率の順に並べて作成していきましょう。

※私の所でサービスを受けていてクラウドシステムなどを使用する場合には、エアレジに入力する事を意識してメニュー表を作成していくと2度手間にならずよいと思います。
話しは脱線してしまいますが、このエアレジを使用する事により、商品別売上,曜日別の売上の把握が容易になり、更にクラウド会計ソフトで有名なマネーフォワードクラウド会計とも連動しますので日々の売上について会計入力を省略する事ができます。
また、クレジット決済システムであるスクエアを入れてあげるとエアレジの会計時に連動するので便利です。 飲食店の場合には通常の決済システムを導入するまでにオープンしてから1ヶ月から2ヶ月くらいかかる上に審査しても導入できない可能性も考えられます。その点スクエアについては、ホームページに入力後1週間くらいで、だいたい審査が通り、すぐお店で使用できます! ちなみに、みずほ銀行又は三井住友銀行を振込先にすれば翌日決済になります。 つまり現金商売と、ほとんど変わらなくなるのです(通常15日後入金の事が多いです)。つまり飲食店は元々資金繰りがよいと言われますが更に資金繰りがよくなると言う事になります。 更に決済手数料はスワイプによる取引の手数料3.25% 手動入力による取引の手数料は3.75% と飲食店新規開業にしては破格の手数料かなと個人的には感じます。 更にスーパーで仕入れ分、消耗品等の買い物をクレジットカードにすることにより後払い、そしてポイントもたまるので経営的な観点から言うと現金払いするのでなくクレジットカード払いができるためおススメしています!

話しは脱線しましたが、メニュー表の素案を作成し(本格的なものは作成する必要はありません ワード作成 手書き作成で全然大丈夫です)、 おススメメニューについては参考写真を添えてあげると、日本政策金融公庫の担当者等が見た時にイメージが湧きやすくなるのでよいと思います。
また、このメニュー表の商品をラインナップする際、お店のコンセプトに沿って作成されているかと言う事を確認しながら作成するようにしましょう!
お店のコンセプトとは、例えば「ビストロフレンチ自然派ワインが楽しめるフレンチレストラン」等です。コンセプトが決まる事でターゲット客層、ターゲット利用動機が絞れて、それによりそのお客様が喜ぶ商品、価格政策が決まります。 もし、お時間があるならばメニュー表の原価についてレシピシートを添付して原材料、使用料、加工法等も記載すると更にプラス要因になると思います。 最後にフードとドリンクの売上のシェアについても書いておきましょう。

セールスポイント

【1】立地の特性

立地については集客の要素の4割から6割を占めると言われる重要な要素になります。 そのため、日本政策金融公庫にとっても、どのような立地なのかと言う事はかなり審査上重要な要素になっていきます。

また、立地についてはやり直しが絶対に効かないので慎重に選んでいきましょう。

・どこの立地?
住宅立地、ビジネス立地、繁華街立地等

・その立地の問題点 は?
日本政策金融公庫に立地の良い所をアピールすると言うより、その立地の問題点を知っていますよ、その問題点に対する対策を考えていますよと、アピールする事はいい事と思います。例えば、住宅街の場合には平日が売上落ちる等

・立地特性の問題点に対する対策は?
例えば、住宅立地のため平日売上が落ちる分ハッピーマンデーでドリンクをビール以外半額にして平日集客に関して工夫する!

【2】競合店調査

日本政策金融公庫としても、近隣に同じ業態があるか気になります。

そして、同じ業態がある場合には、なぜ自分の飲食店がライバル店に負けないかと言う理由を記載できるとよいと思います。

具体的にライバル店を最低3から4店舗上げて、ライバル店の特徴や自分の飲食店がライバル店に負けない理由を記載して下さい。

この時、現地での調査は勿論、飲食店の集客サイトを参考にするのもよいと思います。 同業者マーケティングをしっかりやって、自分のお店の戦略を練っていますよと言うアピールになります!!

 

最後に、日本政策金融公庫が発行している

「新たに飲食業を始めるみなさまへ 創業の手引き+」

からのアプローチにはなります。

・商品・サービスのセールスポイントは何ですか?

・接客面のセールスポイントは何ですか?

・それ以外のセールスポイントはありますか?

・他店ではなくあなたのお店を選んでもらえる理由を説明できますか?

・お店のコンセプトに合った商品・サービスを提供できますか?

補足的に以下の事も書いてあります

よくあるセールスポイント、「アットホームな雰囲気の飲食店」。

漫然としたセールスポイントです。どういうコンセプトに基づいて、どんなイメージの内外装にして、どんな商品・サービスを提供するのかを具体的に考えておく必要があります。

言葉で表現しづらい場合は、内外装のデッサン、提供する料理の写真等を用いると相手、つまり日本政策金融公庫の融資担当者に伝わりやすくなります。

抽象的でなく日本政策金融公庫の担当者がイメージが湧きやすいように具体的に写真などを用いて下さいと言う事がポイントになるような気がします!

 

以上 、飲食店の開業融資を日本政策金融公庫に申し込む際の創業計画書のポイント の「取扱商品・サービス」+「セールスポイント」は、飲食店経営戦略をアピールできる重要な記載箇所になりますので、こちらも時間をかけて整理して考えていきましょう!こちらを真剣にやる事により、飲食店の開業の借入金をするという事だけでなく、飲食店を開業する前、飲食店を開業した後に役に立っていくと思います!

飲食店を経営してしまうと、飲食店開業前のようにゆっくり考えられる時間が無くなりますので、飲食店開業前にしっかり経営戦略を考えて繁盛飲食店をOPENさせてお客様を幸せにしていきましょう!!