飲食店開業時の商品計画は慎重に!! 自分の作りたいものを提供は危険!!
最終更新日:2022/06/27
飲食店開業時の商品計画は慎重に!!
自分の作りたいものを提供は危険!!
飲食店に限らず、どんな業種でも言えることですが、
開業するには「マーケットイン」を心掛けた商品の開発が必要です。
飲食店を開業するということは、一国一城の主になると言うことでもあります。
そのため、「自分のやりたいことを 実現したい」という思いが強くあると思います!!
もちろん理念を掲げ邁進するのは素晴らしい事です。
しかしながら、 「自分のやりたいことを 実現する」ことが、
単なる個人的な趣味で「出したいものを提供する」と言う事になってくると。。。。。。
経営と言う観点からすると、
ブランディングがない飲食店が生き残ることはとても難しいと思います。
なぜなら、「プロダクトアウト」しているからです!
作り手の理論を優先して「売りたいものを売る」
これでは、消費者ニーズを無視している状態であるといってもいいでしょう。
当店一押し商品と言えど、「プロダクトアウト」している商品を消費者は購入しないのです!
趣味のお店と割りきっての店舗出店であれば、御自身の娯楽のために趣味の商品を並べてよいと思います。
しかしそうでないのであれば、
飲食店開業時は、「マーケットイン」、つまり「出店する立地のニーズ」をよく調べること,
そして開店後も、リサーチしながらニーズに合わせて商品を変化させていくくらいの柔軟さが大切だと思います‼
私自身も自社の経営において、立ち上げ時から今までの間、サービスをニーズにあわせながら常に変化させてきております。
顧問先の飲食店の方とお話ししていても、売上が伸びているところは例外なく立地のニーズをしっかりと把握しているように思います。
ターゲットとなるお客様のニーズに合わせて、「マーケットイン」となる商品設計をし、
開業して半年後には値段を含めて大幅にメニューを変化させた飲食店が多いです。
立地のニーズが判明するまで、半年間くらいは時間がかかると言うことですね。
そのため、日本政策金融公庫の統計値によると、
創業計画書の事業の見通しにおいての質問「軌道に乗るまでの期間は?」に対して、
半数以上の方が、「半年以上かかる」と回答しているとのことですが、実にリアルな回答だと思います。
飲食店開業から半年は、目標の売上の7掛け状態でも耐えられるだけの運転資金を持って飲食店を開業したいものですね!
飲食店開業時の計画で、「現状の資金+見込み融資額」を出して、
設備資金と運転資金にどう分配していくのかを考えることは非常に大切です‼
飲食店経営は、「ビジネスモデルの設計で7割決まる」とも言われます。
一度始めたら中々後戻りはできません。
しっかり考え、慎重に計画を立てましょう!!