エンディングノートとは?メリットや記載する主な項目を徹底解説
エンディングノートという言葉を一度は耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。概念そのものは昔からあるものですが、近年になってその名前が人々の話題やメディアに現れるようになり、現在もなおその勢いは広まりつつあります。
いわゆる「終活」とセットで語られることも多いエンディングノートですが、具体的な内容や役割については、はっきりと理解できていないケースもあるかもしれません。
また概要はわかっているけれど、いざ自分の立場になって何かを書こうとしたとき、うまく内容が頭に浮かんでこないということも考えられます。
そこで本記事では、エンディングノートの定義からメリット、記載する主な項目までを詳しく詳しく解説します。
目次
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、人生の終焉に備え、自分の最後の意思・希望・財産の管理などさまざまな事項を書き残しておくノートのことを指します。
近年では「終活」という言葉が広く使われるようになりました。これは自分の人生の終わりをどのように上手に締めくくるかについて、まだ元気なうちにしっかり模索していこうという活動のことです。エンディングノートは終活の一部として活用されており、多くの人が自分の人生を閉じるにあたって必要な事柄を書き記しています。
人生の最後を自分らしく過ごすためという目的だけでなく、自分の死後に残された家族や友人が迷わないようにするために役立てるツールでもあります。
エンディングノートには「こう書くべきである」「この項目は必ず記載すべきである」と言ったルールはありません。形式などに一切とらわれることなく、自分で自由に作成できるのが特徴です。
自分が終活にあたって必要だと思うことは、なんでもエンディングノートに書いていくことをおすすめします。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと同じく「自分の死に備えて書き残しておく」ものとして遺言書が挙げられます。エンディングノートと遺言書の違いとしては、主に以下の4つが挙げられます。
- 法的効力の有無
- 形式の有無
- 記載できる内容の制限
- かかる費用
まず法的効力ですが、遺言書が遺産相続の方法について法的効力のある形で自分の意思を書き残せるのに対し、エンディングノートには一切の法的効力がありません。エンディングノートにも遺産分割について書くことはできますが、相続人たちがその通りに動く義務はなく、希望通りに引き継がれない可能性もあります。
次に形式ですが、遺言書は法律で定められたルールに沿っていないと無効になるのに対し、エンディングノートには形式の縛りは一切ありません。自分が死亡したあとの希望を細かく記載できるだけでなく、生きているあいだの希望も好きなように書き記せます。
記載できる内容の制限については、遺言書が主に財産の引き継ぎ方や死後のことのみであるのに対し、エンディングノートはまったくの自由です。どのような構成で何を書いたとしても、それが理由でエンディングノートとして価値を失うことはありません。
最後にかかる費用ですが、遺言書の場合は種類によって大きく異なります。公正証書遺言を作成する場合には公証人手数料を支払う必要があり、たとえば遺言の目的である財産が5,000万円以上1億円以下である場合には43,000円を支払う必要があります。
それに対してエンディングノートは、自分で購入したノートに好きなことを記載するだけなので、高くても数百円程度しかかかりません。
エンディングノートを残す4つのメリット
エンディングノートを残すメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 家族に細かい想いを残せる
- 家族に伝えたい内容を整理できる
- 自分の人生の振り返りができる
- 備忘録として利用できる
いずれもエンディングノートの柔軟性ゆえに実現可能なものです。以下の解説を読んで、使い勝手のよさを実感してみてください。
①家族に細かい想いを残せる
エンディングノートには、自分の生前の想いや希望を詳細に記すことができます。
遺言書にも家族への想いを書き残すことは可能ですが、基本的に遺産の分割方法について書くのが遺言書の存在意義であり、一定のフォーマットもあるため、細かな部分までは伝えきれません。
それに対してエンディングノートは形式がまったくの自由であるため、自分が伝えたい想いをより細かく、自分の言葉で書き記すことが可能です。
たとえば具体的な葬儀の形式としてどのようなものを希望するか、葬儀に参列してほしい人は誰か、遺品をどのように扱って欲しいか、といったことが挙げられます。ほかにも、自分の死後に引き継いで欲しいことなどがあれば、誰かにそれを代行してもらうべくお願いすることもできるでしょう。
エンディングノートはより広い意味で、残された家族に対して具体的で詳細なガイドラインを提供できます。
参考:03 遺言書の様式等についての注意事項 | 自筆証書遺言書保管制度
②家族に伝えたい内容を整理できる
エンディングノートを作成することで、自分が家族に伝えたいと思っていることを整理し、明確化することができます。
市販のエンディングノートには記載すべき項目として代表的なものがすでに用意されています。それを埋めていくだけで、エンディングノートとしてしっかり機能するものができあがるため、作成にあたって悩む必要は特にありません。
エンディングノートの項目を一つ一つ埋めていくことで、家族に対して何を伝えたいのかが頭のなかで整理されていきます。漠然と考えを巡らせているだけではなかなかわからなかった自分の本当の気持ちが、ノートという形のあるものに書き出すことによって、初めてきちんと自覚できるようになるケースもあるでしょう。
エンディングノートは、一発勝負のものではありません。とりあえず一度書いてみることで自分の考えを整理し、そのあともう一度書き直してもまったく問題ないものです。自分の考えをまとめる目的でエンディングノートを作成するのも、利用方法の一つといえるでしょう。
③自分の人生の振り返りができる
エンディングノートを作成する過程は、自己反省の時間ともなります。自分の人生を振り返り、これまでの経験・学び・達成したことなどを記すことで、自分自身の人生を見つめ直す機会になります。
エンディングノートに書き残すものは、家族に宛てたメッセージに限りません。自分自身のこと、いわゆる自分史を書き残す項目も、市販のエンディングノートの多くに用意されています。それらの項目を埋めていくことによって、自分がこれまでどんな人生を歩んできたのかを振り替えれます。
エンディングノートを使ってこれまでの人生を振り返ることで、残りの人生をどのようにしていきたいのか、自分の死後は家族にどうなってもらいたいのかといったことが明確になるでしょう。
自分の過去を振り返ることを通して、まだ残されている自分の未来についても深く考えられるのが、エンディングノートのメリットの一つです。
④備忘録として利用できる
エンディングノートは、自分の重要な情報を一元管理する場としても機能します。必ずしも終活のために利用しなければいけないわけではなく、日常生活に役立てる方向にも使って差し支えありません。年齢を重ねるとともに忘れがちなことも、ノートにしっかり記入しておけば、すぐに思い出せるでしょう。
備忘録としてエンディングノートを活用する場合に、銀行口座の情報や保険の詳細、各種アカウントのパスワードなどを記載するとよいでしょう。
特に最近になって物忘れが多くなってきたという人は、エンディングノートを備忘録として利用することをおすすめします。自分しか知らない情報ほど優先的に記入しておくと便利です。自分だけでなく家族にとっても役立ちます。
エンディングノートの選び方
エンディングノートは何を書いてもよいものなので、一般に売られているものは目的に応じてさまざまな種類が存在します。選ぶ際には、自分がどのような目的でエンディングノートを使用したいのか、必要とする要素が含まれているかを確認することが大切です。
ここでは代表的な選び方として、以下の4つを紹介します。
- 人生を振り返りたいなら:自分史や履歴が書けるもの
- 万が一のために用意するなら:葬儀や相続の項目が充実したもの
- 人生の備忘録として使うなら:銀行口座や保険の項目があるもの
- 終活を意識するなら:必要なコラムや解説がついているもの
順番に見ていきましょう。
人生を振り返りたいなら:自分史や履歴が書けるもの
人生を振り返ることが目的である場合、自己紹介・家族構成・学歴・職歴など、自分史や履歴が書けるエンディングノートが適しています。これらの項目を含んでいるエンディングノートを選べば、自分の人生を深く省みたうえで、その内容を家族に伝える素晴らしい機会になります。
もちろん、まったくゼロの状態から自分で好きなように書きたい場合には、エンディングノートのフォーマットをわざわざ気にする必要はありません。どのようなノートであれ、好きなように書いていけばよいでしょう。
「何をどのように書いてもよい」という状態では逆にどのように書いてよいかわからなくなってしまう人もいるでしょう。
そのようなときはあらかじめエンディングノートに自分史や履歴が書きやすいようなフォーマットがついているものを選ぶのが、おすすめです。
万が一のために用意するなら:葬儀や相続の項目が充実したもの
事故や病気などの予期せぬ事態に対応するためには、葬儀の詳細や財産の分配、遺品の取り扱いなどについて詳しく記述できるエンディングノートが最適です。そのようなノートが残されていれば、家族が混乱することなく手続きを行えるようになります。
人は必ずしも、ゆっくりと衰えて亡くなるとは限りません。昨日まで元気だった人が、今日になって突然亡くなってしまうケースはいくらでも挙げられます。
「まだまだ元気だから、自分が死んだあとのことなんて書き残す必要はないだろう」と高をくくっていると、意思を伝える機会のないままこの世を去ってしまうことになりかねません。
万が一のことを考えるのであれば、元気なうちにできるだけ詳細に、自分の死後に行って欲しいことを書き記しておきましょう。そのためには、葬儀や相続の項目が充実したエンディングノートを利用するのがおすすめです。
人生の備忘録として使うなら:銀行口座や保険の項目があるもの
エンディングノートを日常生活の備忘録として利用する場合、銀行口座の情報や保険の詳細など、金融に関する項目が記述できるエンディングノートが適しています。
これにより、重要な情報を一元管理することが可能となります。
年を取るにつれて、だんだんと物覚えが悪くなったり、物忘れが激しくなったりするのは誰もが知っている現象です。
多かれ少なかれほとんどの人の身に降りかかることであり、「自分だけは大丈夫」と油断していると、日々の暮らしにおいて困ったことになりかねません。
そこで備忘録として使い勝手の良いエンディングノートを活用するのがおすすめとなります。たとえ重要事項を忘れてしまったとしても、ノートを見返せばすぐに思い出せるので非常に便利です。
「とにかくこのノートを見ればOK」という状態を作り出すことによって、日常生活の困難をかなり減らせるでしょう。
ただし注意点として、第三者の目には決して触れないよう保管しておくことが挙げられます。重要な項目を記載していればいるほど、ノートが盗まれたりしたら大変なことになるからです。
終活を意識するなら:必要なコラムや解説がついているもの
終活を始めるうえでのヒントやアドバイスが欲しい場合、必要なコラムや解説がついているエンディングノートを選ぶのがおすすめです。これらの情報を読むことで、終活のポイントを押さえたエンディングノートを記述できるようになるでしょう。
「人生を振り返りたいなら」の項でも触れたことですが、何のガイドもない状態でも書きたいものを好きなようにかける人であれば、わざわざこのようなエンディングノートを選ぶ必要はありません。思うがまま自由に書くのがベストでしょう。
しかし多くの人は、完全に自由な状態では逆に自由に振る舞うことができません。気軽にエンディングノートを始めるには、コラムや解説がついたタイプのものを選ぶのがぴったりです。積極的に利用していきましょう。
エンディングノートの書き方
具体的なエンディングノートの書き方としては、以下の4つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
- エンディングノートを書く目的を考える
- 目的に合わせてエンディングノートを選ぶ
- 書けるところから書いていく
- 内容を変更したいときは必要に応じで書き換えていく
一つ一つ見ていきましょう。
エンディングノートを書く目的を考える
まずはエンディングノートを書く目的を決めましょう。これまでの人生を省みるため・家族に伝えたい想いを整理するため・備忘録として利用するためなど、目的は人それぞれです。
エンディングノートはまったくの自由であり、「こうしなければならない」という決まりは一切ありません。だからこそ、エンディングノートを使って何をしたいのかをあらかじめ明確にしておくことが重要です。
目的に合わせてエンディングノートを選ぶ
目的が決まったら、その目的にあったエンディングノートを選びましょう。
市販のエンディングノートにはいくつもの種類があり、目的に応じた特性を備えています。自分の目的に一番適したものを選択することで、迷いなくスラスラと作成できるでしょう。
近年ではエンディングノートの人気が広まっており、それに応じて種類も増えました。そのため逆にどれを選べばよいか迷ってしまうこともあるかもしれません。
ここで自分に最適なものを選ぶために、前項で解説した「目的を考えること」が重要になってきます。
書けるところから書いていく
エンディングノートの記入を始める際には、書きやすい項目から書いていくことをおすすめします。形式に決まりがないのと同じように、どこから書くべきかという決まりも一切ありません。時間をかけて、好きなところから書いていけばよいでしょう。
特に備忘録として利用する場合には、「完成」という概念が基本的に存在しません。とにかく思いついた端から、忘れたら困るものを書き記していけば大丈夫です。
内容を変更したいときは必要に応じて書き換えていく
エンディングノートは公正証書遺言などとは異なり、あとからいくらでも自由に内容を変更できます。記載した内容を変えたくなったら、いつでも好きなときに書き換えればよいでしょう。
時間の経過とともに、事情や考えが変わることはいくらでもあります。エンディングノートは法的効力が一切ないことと引き換えに、ルールも一切ありません。極端な話ですが、取り消したい項目があるならば、そのページを破り捨ててしまえば一件落着です。
書き残したい内容が変わったときには、それに応じて時間を見つけてアップデートしていきましょう。
エンディングノートに記載しておきたい項目11選
エンディングノートは何を記載してもよいものですが、そのようにいわれると逆にどうすればいいかわからなくなってしまう人も少なくないでしょう。
そこでこの項では、エンディングノートに記載しておきたいおすすめの項目を11個に絞って紹介します。
①基本情報
まずは基本情報を簡潔にまとめておきましょう。基本情報とは以下のようなものです。
- 名前
- 生年月日
- 住所
- 連絡先
- 保険証の番号
- 身分証明書に関する情報
- 家族構成
- 血液型
これらの情報の多くは、住民票の抹消届や年金受給停止手続きなどを行う際に必要となるため、エンディングノートのわかりやすい位置に記しておくと役に立ちます。
②遺言書の有無
遺言書の存在が知られていないと、せっかくの内容も実行されることはありません。遺言書が発見されないという事態を避けるためにも、エンディングノートに遺言書の有無や保管場所を記載しておきましょう。
ただしエンディングノート自体には、法的効力がないことに注意してください。相続人を指定したい場合などは、その内容を遺言書のほうに書き記しておくことが必要となります。
③預貯金などの資産
預貯金や証券、不動産などの資産情報も詳細に記載しておきましょう。具体的には以下のような情報がまとまっていると役立ちます。
- 金融機関の名前
- 支店の名前
- 預貯金の種類
- 口座番号
- 口座名義
- 講座の種類
- 連絡先
- 通帳または印鑑の保管場所
- 貸金庫を利用している場合はその詳細
ただしこのような情報をエンディングノートに記載する場合、ノートを紛失しないよう十分に注意してください。悪意のある第三者の手に渡ってしまうと、情報を不正に利用されてしまう恐れがあります。
④人に貸しているお金
人に貸しているお金がある場合には、その詳細を記載しておきましょう。具体的には以下のような内容です。
- 金額
- 相手の名前
- 返済予定日
これらがはっきり記されていることで、返済の手続きをスムーズに進められます。
⑤生命保険
生命保険に加入している場合には、以下の情報をまとめておきましょう。
- 保険の種類
- 保険会社
- 連絡先
- 担当者名
- 証券番号
- 契約者名
- 保険金の受取人
- 保険証券などの保管場所
生命保険の死亡保険金などは、受取人によって相続税と贈与税のどちらが課税されるかが変化します。この点について事前に考えておくよい機会にもなるでしょう。
⑥パソコンや携帯電話の情報
パソコンや携帯電話といったデジタルデバイスのパスワードや、重要なデータが保存されている場所なども記載しておきましょう。
特に、亡くなった家族の携帯電話を解約するには携帯電話本体が必要になることが多いので、保管場所についても書いておくようにしてください。
またSNSやメールのアカウント情報も記入しておくと便利です。たとえばあなたが突然亡くなってしまった場合、SNSのアカウント情報があれば、残された家族がSNS上にあなたが亡くなった旨を投稿できます。
これにより、あなたとSNSを介してつながりのあった人々に、あなたの訃報を知らせることが可能となります。
⑦ローンやサブスクの情報
自動的に引き落とされるローンやサブスクの情報も記載しておくと便利です。
住宅ローンや車のローンは遺族が引き続き支払わなければならないことが多く、必要な情報がないとトラブルに発展する恐れがあります。
また最近ではサブスクのサービスが増えてきましたが、それらの多くは契約者が死亡したからといって自動的に解約されることはありません。
死後になお料金が引き落とされるのを避けるためにも、エンディングノートにサブスクの情報をまとめておくことをおすすめします。
⑧葬儀や納骨に関する希望
自分の葬儀や納骨に関する希望も記載しておくべきでしょう。特に何らかの希望がある場合には、エンディングノートがそれを記す絶好の場所となります。たとえば以下のようなものを記載しておきましょう。
- 葬儀の規模感(一般葬が家族葬か)
- 遺影の有無や保管場所
- 墓石の購入の有無
- 希望する納骨先
もちろん法的な効力はないので、遺族がこの通りに動くとは限りません。しかし自分の希望を書き残しておくことで、できる限り故人の意思を尊重したいと考える遺族のためのよい指針となります。
⑨友人・知人・勤務先などの連絡先
自分の死を知らせるべき友人・知人・勤務先などの連絡先をリストアップしておくのもおすすめです。これにより、残された家族は適切な人々に連絡を行うことが可能となります。
このとき自分との間柄をできるだけ詳しく書き記しておくと、遺族も対応がしやすくなるでしょう。
⑩ペットについて
ペットを飼っている場合には、そのケアについての指示や、新しい飼い主を見つけるための情報などを書き記しておきましょう。
ペットの名前や年齢といった基本的な事柄だけでなく、普段利用している動物病院などの情報もあると、残された側は大変助かります。
⑪家族へのメッセージ
日頃なかなか伝えられない家族への感謝や願い、アドバイスなどは、エンディングノートにしっかり記しておきましょう。ある意味では、ほかのどのような情報よりも大切なものです。
家族に伝える最後のメッセージとなるため、残された家族にとっては非常に貴重なものとなるでしょう。言葉だけでなく写真を貼っておくなどもおすすめのやり方です。
相続に関するご相談はサン共同税理士法人へ
エンディングノートの執筆は、あなたの意思を遺族に伝えるための大切な工程ですが、自由に記載できるものであるがゆえに、どのように書けばよいか迷ってしまうことも少なくないでしょう。
また、エンディングノートには法的効力がないことはすでに解説した通りです。自分の死後に遺産をどのように分配するかといったことに関しては、エンディングノートとは別個に遺言書を作るなど、しっかりとした形式にのっとって対処する必要があります。
相続に関してお悩みの際には、ぜひ弊社・サン共同税理士法人までお問い合わせください。
サン共同税理士法人は、初回相談が無料となっています。相続に関するご相談のみならず、財産に関するあらゆる悩みに対し、豊富なノウハウにもとづいた適切なアドバイスとサポートを提供させていただきます。
エンディングノートに関するよくある質問
エンディングノートには何を書くの?
エンディングノートには何を書いても構いません。自分の死後に遺族が読むことを意識したものでも構いませんし、生きているあいだに備忘録として利用する目的でも活用できます。
たとえば遺族が読むことを意識する場合には、遺族があなたの意思を尊重し、スムーズに手続きを行えるようにするための情報を書いておきます。自分自身の基本情報・遺言書の有無・資産の情報・人に貸しているお金・生命保険といった情報です。
エンディングノートと遺言書の違いは?
エンディングノートと遺言書では、目的や法的効力が異なります。
遺言書は死後の財産の分配を法的に定めるための文書であり、適切な形式で作成することが求められます。
一方のエンディングノートは、遺言書以外のさまざまな情報を伝えるための手段であり、法的な効力はありません。その代わり形式は自由であり、どのような目的の記載も許されます。
まとめ
エンディングノートについて、基本的な情報からおすすめの記載内容までを詳しく解説しました。
エンディングノートは、あなたの人生の終盤をスムーズに運ぶため、そして家族が迷わずにあなたの意思を尊重して行動できるようにするための重要なツールです。またエンディングノートを執筆することは、自分の人生を振り返り、未来の家族のことを考える貴重な機会でもあります。
この記事を参考にして、あなた自身のエンディングノートの作成にしっかり取り組んでください。