~公庫で「融資が獲得」できる創業計画書書き方講座②~経営者の略歴編
最終更新日:2022/06/27
「日本政策金融公庫」の「創業支援融資」とは、金融機関よりも金利が低く借りれる事や、実績のない創業時から融資が可能と言う利点から、資金調達方法として検討している方も多いことで有名です。しかしながら融資獲得するには厳しい審査を突破しなければならず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
前回はそんな「創業支援融資」について【「融資が獲得」できる創業動機の書き方】についてお話して参りました。創業動機の書き方をしっかり攻略することが出来たでしょうか?
https://tax-startup.jp/restaurant/food/6270/
※まだ見ていない方は先にこちらをご覧くださいませ!
今回は「日本政策金融公庫」の「創業支援融資」、創業計画書の中の「経営者の略歴」について詳しく解説していきたいと思います。
QUESTION1.「経営者の略歴」とは?
では「経営者略歴」とは創業計画書のどの部分にあたるのでしょうか?こちらは日本政策金融公庫が公表している創業計画書の記入例です。
前回説明した「創業の動機」の下の部分にあたる「過去にご自分で事業を経験したことはありますか。」「この事業の経験はありますか。」「取得されている資格」の3つのことを指します。
1つめの事業の経験についてはチェック項目になっていますし、3つめの資格については飲食店開業の為の必要資格(例えば食品衛生責任者と防火管理者等)を記載しておけば問題ありません。
一番重要なのは2つ目の「事業の経験」についてです。こちらは文章として記載する事項ですのでじっくり考えて書き上げたいところ。では具体的に「事業の経験」はどのように書くのが良いのでしょうか?
QUESTION2.「事業の経験」書き方は?
具体的に、事業の経験についての経験について説明していきたいと思います。こちらは記載できるスペースが4行と短いのですが、スペースに収まるような内容では、想いを伝えるのはなかなか難しいでしょう。スペースに従って「勤務先の経歴」を記載するだけでは融資獲得にはなかなか結びつかないと言えます。
以前「創業の動機の書き方」で説明したように「別紙参照」として追加で添付することがより効果的ですよ。
ここでは
「何年から何年までどこの職場でどのような仕事をしてきたか」
「経営するうえで有利な資格は取得してきたのか」
「開業予定のラーメン屋について、知的財産権などがあるか」
など記載すると評価があがるとされます。
どんな強みがあるか
ラーメン屋は非常に奥が深く、専門的な知識は最低限持ち合わせる必要がありますので、開業しようとするほとんどの人は修行経験が豊富であると思います。その中で差をつけ、目を惹きつけるものが必要になるでしょう。
例えばラーメン屋に関する賞の受賞歴があると非常に強みになります。たとえ社内で受賞した賞でも構いません。あなたが職場で何を「得たか」何を「学んできたか」などが解るように書くとよいでしょう。
また、勤務先で取得した資格や勤務先でどう売上に貢献してきたかなどを記載すると良いです。具体的には「職務経歴書」のようなイメージですね。
「技能」や「真面目さ」を判断するためにも、職場で得た「あなたの強み」をしっかり記載する必要があります。
店舗運営・経営に携わっていたことがあるか
公庫があなたに望むのは、貸したお金をしっかり返してもらう事です。あなたが経営者として財務状況を把握し、臨機応変に対応できる能力があるかは、担当者のチェックする重要ポイントとも言えます。
これまで勤務していたラーメン屋で
「店長就任後売上を〇〇%向上させた」
「新たな集客ツールを導入し、来店人数平均が〇〇人増えた」
「オーナー経営者と二人三脚で経営に携わってきた」
などを詳しく記載すると良いとされますね。
今回は創業計画書、「経営者の略歴等」について説明してきました。前回説明した創業の動機に継ぐ重要内容になっていますので、しっかり過去の職歴を棚卸しして考えてみてくださいね。
参照元:http://o-dan.net/ja/
またラーメン屋を開業するにあたり、今後長く愛されるラーメン屋を経営していくためには、経営知識のあるプロフェッショナルを味方につけてくことが非常に大切になります。
・成功する飲食店の開業率の向上
・成功する飲食店の廃業率の低下
・ラーメン作りとサービスに集中できる環境の提供
・オーナー様とそのご家族に幸せになっていただく
弊社の飲食店開業支援専門家 大野晃は「飲食店開業相談累計300件超をしてきた」飲食業界開業のプロフェッショナルとして、この4つのミッションを果たすべくたくさんの経営者を支えています。
https://tax-startup.jp/restaurant/food/ラーメン屋開業/5180/
こちらの飲食店開業支援専門家 大野晃ブログも是非ご覧ください。
「創業者支援融資」の創業計画書の内容は、審査基準の大半を占めています。しっかり考え納得のいく計画書を作成し、融資獲得へ着実に近づいていきましょう。
次回は「2.取扱商品とサービス」「3.取引先・取引条件等」「従業員等」について詳しく説明していきたいと思います!
あわせてこちらの記事もラーメン屋開業の融資について書いております。
https://tax-startup.jp/restaurant/food/6127/