税理士試験Vol.2 2022年第72回税理士試験の結果発表
2022年11月30日に2022年第72回税理士試験の合格発表がありました。
合格された受験性の皆さま、本当におめでとうございます。弊社でも無事に科目合格されたスタッフもいますし、今年は5科目合格を達成したスタッフもいました。
当記事では税理士試験の結果について解説致します。
税理士試験の受験者数・合格率
2022年第72回税理士試験の受験者数は28,853人であり、5科目合格者620人、科目合格者5,006人の合計
5,626人が合格されました。
2021年第71回税理士試験の受験者数は27,299人でしたので、受験者数1,554人が増加した結果となりました。
各科目の合格率
例年、簿記論及び財務諸表論の合格率は20%程度となっており、今年の試験では財務諸表論の合格率14.8%と例年より低い結果となりました。
所得税法、法人税法などの税法と言われる科目の合格率は例年通り10%台となっております。
年代別の受験者数
受験者数28,853人のうち26歳以上の受験者数は23,924人であり、全体の82.9%を占めており、税理士試験は社会人受験生が多くを占めると言われています。
また、41歳以上の受験生が10,805人であり、37.4%と高い割合を占めています。これは、セカンドキャリアとして40代以降で税理士を目指す方もいらっしゃいますが、試験の難易度が高いため、なかなか合格することができないでいる合格滞留組みが数多くいらっしゃると思われます。
2014年は税理士試験の受験者数は41,031人ですが、2022年においては、約12,000人減の28,853人まで少なくなっています。2020年までは毎年減少傾向にありましたが、2021年以降は少し回復しています。
少子高齢化、人口減少などのマクロ的なトレンドもあり、全体の受験者数減少の要因にもなっていると思われますが、それ以上の加速度で受験者数は毎年減少している印象があります。
税理士業界も万年の人不足に悩まされていますが、我々、税理士がもっとこの仕事の魅力・やりがいを伝えて業界全体を盛り上げていき、新しい受験者層の獲得をしていかなければと日々感じています。