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夏の職場、熱中症対策は万全ですか? ~ 2025年 労働安全衛生規則改正への実務対応~

夏の職場、熱中症対策は万全ですか?

毎年、夏の職場では熱中症による労災事故が多数発生しています。近年は気候変動の影響で猛暑が常態化しており、熱中症のリスクはさらに深刻になっています。

特に、建設現場・工場・倉庫・配送・警備・農作業など、屋外や高温になりやすい環境で働く従業員にとって、熱中症は命に関わる重大な問題です。厚生労働省の発表によると、2023年には805件の熱中症による労働災害が認定されており、中には死亡事故も含まれています。

こうした状況を受け、厚生労働省は毎年5月から9月にかけて「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施し、事業者に対して熱中症予防の強化を呼びかけています。さらに、2025年6月には労働安全衛生規則の一部が改正され、職場での熱中症対策が一層強化され、義務化されました。

【義務化】会社が取り組むべき2つの新ルール

今回の改正で、すべての事業者(会社)に以下の2つの準備が義務付けられました。

】会社が取り組むべき2つの新ルール

➀「体調が悪い」とすぐに報告できる仕組みづくり

誰かが「気分が悪いな」と感じたときや、周りの人が「あの人、様子がおかしいぞ」と気づいたときに、すぐに責任者へ報告できる流れを前もって作っておく必要があります。

誰に?

  • 報告する相手(上司など)と連絡先をはっきり決めて、全員に知らせておきましょう。

どうやって?

  • 責任者がこまめに現場を見回る、2人1組で互いの様子を確認する(バディ制)などの工夫も有効です。

どうやって周知する?

  • 職場の見やすい場所にポスターを貼る、メールで知らせる、朝礼で伝えるなど、全員に伝わる方法で周知しましょう。

 

➁熱中症が起きたときの対応マニュアル作成

万が一、熱中症が疑われる人が出た場合に、どう動くかを具体的に決めた手順書(マニュアル)を作り、全員に知らせておく必要があります。

すぐにやることを記載

  • 安全な場所へ移動
  • 服をゆるめて体を冷やす(水をかける、冷たいタオルを当てる等)
  • 必要なら救急車を呼ぶ・病院へ連れて行く。

大事な注意点

  • 絶対に一人にしない!  容態が急に悪くなることがあるため、必ず誰かが付き添いましょう。
  • 判断に迷ったら ▶ すぐに救急安心センター(#7119)などに電話して、専門家の指示を受けてください。

 

これまで通り、基本の予防対策

新しいルールと合わせて、以下の基本的な対策も引き続き徹底しましょう。

➀環境を整える

  • 暑さ指数(WBGT)をチェック ▶ WBGT 計で「本当の暑さ」を測り、基準を超えたら作業を見直しましょう。
  • 涼しい休憩場所を確保   ▶ クーラーの効いた部屋や日陰で休めるようにしましょう。
  • 体を冷やすグッズを準備 ▶ 氷、冷たいおしぼり、シャワーなどをいつでも使えるようにしておきましょう。 
  • 水分・塩分を補給  ▶ スポーツドリンクなどをいつでも飲めるように準備しておきましょう。

➁働き方を工夫する

  • こまめな休憩 ▶ 長時間、連続で作業しないようにしましょう。
  • 体を暑さに慣らす   ▶ 休み明けや暑くなり始めは、徐々に作業時間を長くして体を慣らしましょう(暑熱順化)。
  • 通気性の良い服装 ▶ 涼しい素材の服や、ファン付きの作業着などを活用しましょう。

➂みんなで健康をチェックする

  • 持病への配慮  高血圧や糖尿病など、熱中症になりやすい持病がある人には特に配慮が必要です。
  • 日々の体調管理 ▶ 睡眠不足や二日酔い、朝食抜きは危険です。 作業前にはお互いに健康状態を確認しましょう。

➃知識を身につける

  • 研修の実施  熱中症の危険性や予防法、対処法について、全員が学べる機会を作りましょう。

➄もしもの時に備える

  • 緊急連絡網の作成  救急車を呼ぶときのために、病院の連絡先や住所をまとめたリストを準備し、周知しておきましょう。

 

参考

職場における熱中症対策の強化について

労働安全衛生規則の一部の改正について

熱中症を防ぎましょう | 厚生労働省 

 

最後に

熱中症は「予見可能かつ予防可能」な災害であり、適切な予防策を一時的にやっていない場合は企業の安全配慮義務が問われるリスクがあります。従業員の命と健康を守ることは、企業にとって最も重要な責務の一つです。今回の法改正をきっかけに、今一度、熱中症対策を見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

松橋 良枝
このコラムを監修した税理士
松橋 良枝港区青山オフィス 八王子市オフィス
税理士 ファイナンシャルプランナー
東京税理士会 八王子支部 税理士登録:2016年 税理士登録番号:132479
1999年より、宿谷公認会計士事務所に勤務。
2008年、葵税理士法人に入社。
2010年、ベーカーティリージャパン税理士法人に入社。
2016年から、sankyodo税理士法人に入社。
2021年より、サン共同社会保険労務士法人 兼務

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