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キャッシュフロー経営とは何か?メリットや必要とする事例を徹底解説

キャッシュフロー経営とは何か?メリットや必要とする事例を徹底解説

「キャッシュフロー経営を行いたいけれど、内容がイメージできない」

経営者であれば、このような悩みに一度はぶつかったことがあると思います。確かにキャッシュフロー経営はやや複雑で専門用語が多いことから理解しにくい部分も多い経営方法です。

本記事では、キャッシュフロー経営についてわかりやすく解説します。この記事を読めば、キャッシュフローがなぜ重視されているか、どのような場合にキャッシュフロー経営が有効かなど、キャッシュフロー経営を具体的にイメージできるようになります。キャッシュフロー経営を進めるためのポイントも解説しておりますので、参考資料としてご覧ください。

サン共同税理士法人は税務に関するお悩みはもちろん、経営に関するお悩みやキャッシュフロー経営の実践的なポイントを含め、状況にあったアドバイスをさせていただきます。相談は無料なので、ぜひご利用ください。

キャッシュフロー経営とは?

キャッシュフロー経営とは、現金を重視した経営スタイルです。目的は資金繰りを良くすることですが、その目的をお金(キャッシュ)の流れ(フロー)を細部まで把握することで実現しようとします。即座に動かせるお金があるため、外部からの信用も得やすくなります。

キャッシュフローを分析することは、利益を生み出している商品や、見直すべきサービスの把握にもなるでしょう。

会社のお金がどういった流れで動いているかを把握することで、実績資料の作成や今後のサービス展開の予想が立てやすくなるという恩恵もあります。

 

なぜキャッシュフローが重視されているのか

キャッシュフローが重要なのかというと、キャッシュフローの把握が会社の資金ショート回避に貢献するからです。

資金ショートとは、手元に動かせるお金がなく、会社経営に必要な資金を捻出できなくなった状態のことです。たとえ黒字でも入金日のズレなどで支払いができないと、黒字倒産してしまいます。

その対策になるのがキャッシュフロー経営です。自由に動かせるお金をできるだけ多く確保するために、お金の流れを把握しようという考え方です。

 

売り上げや利益を重視するスタイルとの違い

売り上げや利益を重視するスタイルでは、資金ショートの危険気付きにくいという問題があります。

売り上げ重視の経営では、「収益があるけれど振り込まれていない(手元に現金がない)」状態が頻繁に起こり、資金ショートや黒字倒産につながる危険があります。

また、仕入れや製造コストを抑えるために大量発注をかけ、在庫を多く抱えた結果資金が足りなくなり資金ショートするケースも珍しくありません。

これに対して、キャッシュフロー経営では、債権回収や仕入れごとに経営判断を行います。細かいチェックポイントを設けることで、資金の不足に気付きやすくなります。

資金ショートや黒字倒産のリスクを低下させるためには、キャッシュフロー経営が有効な経営手段です。

 

キャッシュフローの3つのタイプ

キャッシュフローには「営業」「投資」「財務」という3つのタイプがあります。ここではそれぞれのタイプの特徴と見方を解説します。

これらの3つのタイプはすべて、上場企業など金融商品取引法が適用される会社であれば、キャッシュフロー計算書の作成が義務付けられているので注意しましょう。

 

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、営業によるキャッシュの出納を表すものです。この中には仕入れ代金、人件費、販売代金も含まれます。

営業キャッシュフローがプラスであれば本業の事業が好調と言えるでしょう。マイナスの場合でも、利益を生み出さない商品・サービスの明確化ができるため重要な指標の一つです。

営業キャッシュフローの数字は見るだけでその企業の安定性がわかるため、経営陣や役員はもちろん、投資家たちにとっても重要なポイントです。

また、現金の出入りが明確にわかるため資金ショートや黒字倒産を防ぐためにも役立ちます。会社の資金を正しく管理できるため、事業拡大のタイミングを図りやすいのも重要な点です。

 

投資キャッシュフロー

投資キャッシュフローは、投資によって生じた利益・損失の増減を表すものです。固定資産や設備投資などが主な対象になります。

投資キャッシュフローは、通常マイナスです。会社の成長には設備投資が必要不可欠なので、先行投資をしている限り、投資キャッシュフローはゼロにはなりません。

投資キャッシュフローは営業キャッシュフローと異なり、数字だけで判断できるものではなく、その設備投資でどれだけのリターンが望めるかといった投資内容まで見る必要があります

基本的には営業キャッシュフローの金額を大きく、投資キャッシュフローの損失を少なくすることでフリーキャッシュフロー(手元の現金)を算出し、今後の経営判断をするケースが多いです。

 

財務キャッシュフロー

財務キャッシュフローは、会社維持のための資金調達や借入金の返済を把握するためのものです。株式や社債を発行した場合はプラスとなり、借入金返済や配当金を支払った場合はマイナスになります。

3つの種類の中でもとくにバランス感覚が求められるフローであり、総合的な知識・判断が求められる内容であることから会社の経営方針や意思決定に関わる重要な指標です。

現時点での会社の状況を把握し、今後の見通しや不測の事態への対処方法を事前に検討できるようになるのも財務キャッシュフローを把握するメリットです。

財務キャッシュフローを把握するには、単純な数字だけでなく何が原因でプラスまたはマイナスになっているのか、今後はどういった推移になる予定なのかを思案しながら見ることが大切になります。

 

キャッシュフロー経営の3つのメリット

キャッシュフロー経営の3つのメリット

キャッシュフロー経営には大きく3つのメリットがあります。メリットの把握が利益の最大化と事業の安定につながるため、それぞれ見ていきましょう。

 

経営が安定しやすくなる

キャッシュフロー経営を行うと、会社の資金に関する現状が把握できます。借入の状態から事業の出納、資産の状態まで把握できるため、問題点を浮き彫りにできることが特徴です。

懸念点を一つひとつ潰し、対処方法を検討したうえで経営を行うと、不測の事態を回避でき経営が安定します。

また、手元に資金を残しておくことから、直前になって支払えないなど資金ショートを起こす可能性が低くなることもメリットです。

 

会社の信用力が向上する

経営が安定すると、会社の信用力が向上します。さらに、キャッシュを手元に置いておくことで金融機関や投資家へ安心感を与えることもできます。

また、明確な資金の数字を出す経営方法であるため客先資料の作成もしやすく、説得力のある営業につながります。

根拠のある資料を作成できること、会社の信用力が向上し事業拡大の際に融資を受けやすくなることなど、プラスに働くことも多い経営方法です。

 

経営するうえでの選択肢が増える

使えるキャッシュが手元にあれば、選択肢が増え自由に資金投入できます。設備投資や新規採用、研究開発費など自由度の高い選択で事業を成長させられる点も大きなメリットです。

また、財務キャッシュフローを把握しておくことで今後の見通しが立ち、意思決定がしやすくなる点もポイント。その選択肢を取ることで会社が負うリスクをより明確にイメージできます。

ただし、最終的な決定権は株主にあります。100%自由に動かせるお金ではないことには注意しましょう。

 

キャッシュフロー経営の2つのデメリット

キャッシュフロー経営の2つのデメリット

キャッシュフロー経営にはデメリットもあります。このデメリットを知らずに導入してしまうと、思うように資金が動かせない、最悪の場合資金ショートを起こすといった事態を招くため、事前に学んでおきましょう。

 

インフレ時は不利になる

キャッシュフロー経営は現金を取り扱うため、インフレ・デフレの影響を受けます

インフレ時には現金資産の価値が低下するため、現金を手元に置いておくこと自体が不利です。インフレが発生したときの対処方法を事前に用意しておく必要がある点には注意が必要です。

ただし、反対にデフレ下では有効に働く経営手段でもあります。キャッシュフロー経営を導入する前に、景気動向のチェックが必要です。

 

株主から配当圧力を受ける可能性がある

株主からの配当圧力を受ける可能性がある点は、経営の自由度から見るとデメリットです。

株式会社は株主への配当を決め、株主総会で承認を得てから、配当を実施します。このとき、利益が出ているのに配当がなかったり、低配当だったりした場合、株主から不満の声が上がる可能性もあります

株主の理解を得ずにキャッシュフロー経営を行ってしまうと配当圧力がかかり、本来投資するはずの設備投資が実行できないといったことにもなりかねません。

こうした事態を防ぐには、今後の事業方針や設備投資計画の金額を明確に示し、株主総会で株主の理解を得る必要があります。

 

キャッシュフロー経営を必要とする4つのパターン

ここではキャッシュフロー経営を必要とする4つのパターンを紹介します。より具体的なイメージで理解を深めてください。

 

創業したばかりのスタートアップ企業

創業したばかりのスタートアップ企業は、とくに資金ショートの危険が高いです。スタートアップ直後は経営が思うように進まないことも多く、思わぬ部分で経費が必要になることもあるためです。

創業したばかりの企業は、リスクを下げながら経営の安定化を図るという目的のために、キャッシュの出入りを細かくチェックするキャッシュフロー経営を実行するのが安全策と言えます。

キャッシュフロー経営を行うことで、どういった場合にコストがかかりやすく、どのタイミングで回収できるかが明確にわかります。

経営を安定化させるためにも、最初のうちはキャッシュフロー経営を行いましょう。

 

売掛金の回収に時間がかかる企業

資金ショートが起きやすいのは、売掛金の回収に時間がかかる企業です。回収に時間がかかることが恒常化している企業は、キャッシュフロー経営を行い、資金の流れを管理しなければ、最悪の場合は黒字倒産する危険があります。

このような企業では、キャッシュフロー経営を取り入れて、キャッシュフローを管理する必要があるでしょう。毎月の支払い前のタイミングでは、現金が手元にあることを確認していかなくてはなりません。

そもそも売掛金の回収を早めることが安定化にもつながるので、後述するポイントを押さえたうえで導入をご検討ください。

 

資金繰りが悪化している企業

資金繰りが悪化している企業も、キャッシュフロー経営が必要になります。とくに売掛金の回収が不安定な場合や、商品の売れ行きに波がある場合などは現金不足が起こりやすいです。

また、会社の信用が低下している場合も、資金繰りが難しくなります。キャッシュフロー経営でお金の流れを把握し、最低でも必要な現金を手元に残すことで信用を築く必要があるでしょう。

借入ができない、返済が滞っているというように、資金繰りが苦しいときは、問題点の洗い出しが必要です。資金繰りが悪化していて、当面大きな収益が望めない場合は、一度会社の資金と経営状況を見直す意味も含めてキャッシュフロー経営を行ってみましょう。

 

仕入れや設備投資を積極的に行う企業

仕入れや設備投資を積極的に行う企業にとっても、キャッシュフロー経営は相性が良いと言えます。

設備投資をしても、収益になるまで時間がかかります。常に手元のキャッシュの残金を確認するキャッシュフロー経営は分析の役に立ちます

工業分野など一つの設備が高額になってしまう業種はとくに資金ショートのリスクが高いため、キャッシュフロー経営を行い最小限のリスクでリターンを得られる仕組み作りをしていきましょう。

 

キャッシュフロー経営を進めるためのポイント

ここではキャッシュフロー経営を進めるためのポイントを7つ解説します。これらのポイントを押さえることで、より事業を安定化させ、利益を最大化させられるため一つひとつ見ていきましょう。

 

資金繰り表で現状を把握する

最初に行うべきは、資金繰り表で現状を把握することです。資金繰り表とは、一定期間の現金の出納を表にしたもので、一目で現状が把握できる表です。

資金繰り表は過去の営業実績から現在の資金を把握する「実績資金繰り表」と、月次経営計画から作成する「予定資金繰り表」があります。

つまり、現在だけでなくこれからの資金繰りも一目でわかるため、資金難のリスクを避けられる表とも言えるでしょう。

現在まで作成していない場合は、過去3期分のデータを遡り検証するところから始めると傾向を理解しやすいです。

 

売掛金の入金サイトを早める

入金サイトとは、売掛金を支払ってもらうまでの期間のことです。この入金サイトを早められれば、手元のキャッシュの確保が楽になります。

入金サイトは一般的に30日サイト(月末締め・翌月未払い)か60日サイト(月末締め・翌々月末払い)です。15日〜30日のサイトであれば、経営上の問題は起きにくいと考えられるので、契約時に交渉しましょう。

売掛先と交渉できない場合などは、ファクタリング会社を利用し売掛債権を現金化するのも方法の一つですが、こちらは8%〜18%程度の手数料を求められます。トータルバランスを考えて検討してください。

 

納品後の一括請求を避ける

納品後の一括請求を避けることもポイントです。とくに長期にわたる契約を一括請求すると、手元のキャッシュが減ってしまいます。

可能な限り分割で請求し、どうしても分割できない場合は前払金や手付金などを請求して、手元のキャッシュの減少を最小限にする方策を探しましょう。

 

売掛金の回収漏れがないようにする

取引先が増加すると、その分売掛金の回収状況が把握しにくくなります。手元にできるだけ多くの資金を置いておくためにも、支払い期日を過ぎた売掛金などは催促しましょう。

顧客データと支払い状況を管理する表を作成しておくこともおすすめです。そもそも回収漏れが起きない仕組み作りをすると、事業の安定化が図れます。

 

経費を削減する

経費の削減もキャッシュフロー経営で重要なポイントです。無駄な経費を削減すればその分手元に多く現金が残ります。

ただし、法人税や法人住民税などの支払いとトータルで考える必要があります。というのも、経費をゼロに近づけると、税額が上がる可能性があるからです。

だからといって、節税目的のために投資をして、手元の現金を減らす手法は、キャッシュフロー経営とは別の考え方です。まずは経費を削減し、そこからできる節税を検討しましょう。

 

在庫を減らす

大量の在庫はキャッシュフローを滞らせる原因にもなります。大量の在庫を抱えるということは、保管維持費がかかる、別商品を検討した際に保管場所がないというデメリットを招きます。

営業キャッシュフローを参考にすると、実際にどれだけの数が売れているか、どの商品が収益を多く生み出しているかを把握できます。売れているものと売れていないものを分け、在庫管理を徹底しましょう。

 

クレジットカードを使う

クレジットカードを使うことで、近い将来の収入を見込んで買い物ができるようになります。つまり、クレジットカードで支払えば、資金繰りが良くなります。

クレジットカード会社によっては80日以上支払いを先延ばしにできるカードもあるため、ビジネス系のクレジットカードの使用をおすすめします。

 

キャッシュフロー経営についてお悩みの人はサン共同税理士法人へ

キャッシュフロー経営についてお悩みのことがございましたら、サン共同税理士法人へご相談ください。

税務に関するお悩みはもちろん、経営に関するお悩みやキャッシュフロー経営の実践的なポイントを含め、状況にあったアドバイスをさせていただきます。

また、助成金や補助金に強いスタッフも常駐しておりますので、新たな事業展開をお考えの方にとっても有益な情報をお伝えできます。

毎年300社以上の法人のお客様との関わりから積み上げたノウハウを元に、サポートいたしますのでまずはお気軽に無料相談をご利用ください。

 

キャッシュフロー経営についてのまとめ

キャッシュフロー経営は、キャッシュの動きを分析して、手元にできるだけ多くのキャッシュを残そうとする経営方法です。

資金ショートや黒字倒産のリスクを下げるだけでなく、キャッシュの出納を把握できるため今後の予定も立てやすく、経営も安定します。

また、手元にキャッシュがあることから信用が得やすい、経営するうえでの選択肢を増やしやすいといった特徴もあり、先のことを考えても有効な経営方法です。

とくにスタートアップ企業や売掛金に関する懸念がある企業にとっては、リスクを低下させ、事業を軌道に乗せる鍵の一つとなってくれます。

キャッシュフロー経営を行う場合は、手元にキャッシュを残すことを意識し、売掛金と支払いのタイミングを調整しましょう。具体的な方法はケースバイケースなので、専門家への相談をおすすめします。

近藤 昴
このコラムを監修した税理士
近藤 昴サン共同税理士法人・横浜オフィス所長
東京地方税理士会 税理士登録:2013年 税理士登録番号:123285
2008年5月よりデロイト トーマツ税理士法人GES部門に勤務し、海外拠点を多く持つ日本・海外企業に対する国際人事異動に関するアドバイザリー業務などに従事。
2011年11月、ビジネスタックスサービス部門に異動し、約9年間勤務。マネジャーとして国内上場企業や外資系企業の税務コンサルティング業務及び税務コンプライアンス業務、税務顧問及び業務効率化提案などを行ってきた。
2020年12月、約12年間マネジャーとして勤務したデロイト トーマツ税理士法人を退職。
2021年1月にサン共同税理士法人に参画し、同月、横浜オフィス所長に就任。
>>プロフィールの詳細はこちら
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