2025年8 月26 日、東京国際フォーラム・ホールB7は、会計業界の未来を語り合う参加者の熱気に包まれていました。freee 株式会社が主催する業界最大級のイベント「freee Advisor Day 2025(fAD2025 東京)」には約1,200名が参加。その中で、私たちsankyodo 税理士法人は「freee Advisor Awards 2025」の「Advisor of the Year リアルタイム化部門 関東エリアグランプリ」を初受賞しました。
この栄誉は、日頃からご支援いただいている顧問先の皆さま、そして共に歩んできたスタッフ全員の努力の結晶です。「デジタルで効率化し、アナログなホスピタリティを極める」姿勢が、freeeの「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションと共鳴した結果だと考えています。本記事では、イベントの様子と受賞の背景、そして今後の展望をお伝えします。
目次
fAD2025東京とは
「freee Advisor Day」は毎年開催される、会計事務所向けの一大イベントです。顧問先や事務所の業務改善を進めるfreee 認定アドバイザーを称える「freee Advisor Awards」も同時に行われます。
今回私たちが受賞した「リアルタイム化部門」は、顧問先の業務を効率化し、会計数値の即時性を高める取り組みを評価する賞です。
当日、会場には全国からアドバイザーや業界関係者が集まり、sankyodo 税理士法人の統括代表の朝倉が「SANKYODOのCEOが描く“DX 事務所“のこれまでとこれから」と題したセッションに登壇。創業からの歩みや今後のビジョンを紹介しました。
デジタルとアナログを両立させる経営
朝倉は2016年に創業した当法人が、現在全国6拠点・約120 名体制に成長した歩みを振り返り、2025年8 月、東京都港区六本木泉ガーデンタワーへ本社を移転したことを報告しました。
講演では「freee、AI、Google、kintone、DX」という5つの戦略テーマを掲げ、デジタル活内部業務を徹底してデジタル化することで生まれる余力を、対話やホスピタリティに注ぐことが私たちの目指す経営であると話がありました。スタッフの服装や働き方の自由度も、効率化を追求した結果として実現しています。
freee導入の挑戦とその先にある可能性
当法人がfreeeを本格導入したのは2020 年頃。わずか数年でグランプリに至ったのは、変化を恐れずに困難を乗り越えた成果でもあります。従来の会計ソフト導入が数時間で済むのに対し、freeeは30時間以上かかるケースもありました。それでも朝倉は「その先に最強の世界がある」と信じて導入を推進し続けました。freeeの請求書やカード明細を自動で取り込み、資料回収を不要にする仕組みは、会計事務所の業務モデルを大きく変えつつあります。
さらに「感度の高い経営者ほどfreeeを選んでいる」と語り、売上数億円規模の顧問先にもfreee導入が広がっていることを紹介しました。地理的な制約を超えて、日本地図上どこにいても質の高いサービスを提供できる点も大きな強みです。
AIとデータ活用が切り拓く未来
AIについては「重力のように避けられない変化」と表現しつつ、前向きに活用すべきだと主張しました。会計事務所が持つ財務データや顧客情報は他業界にはない資産であり、AIと組み合わせることで新しいコンサルティング領域へ拡張できる可能性があります。
逆に、データ活用を怠れば大手資本に吸収されるリスクもあると警鐘を鳴らしました。
感謝を軸にした経営と業界への貢献
創業以来デジタル特化を貫いてきた私たちですが、10 年目を迎えた今、「感謝にあふれる最高に幸せな人生」をビジョンに掲げています。売上拡大ではなく「感謝の総量を増やす」ことを目標とし、新しい契約や理念に共感した採用が出来ていることもその結果だと捉えています。
今回の受賞を「スタート」と位置づけ、業界全体の発展にも力を注ぎます。freeeとの共同で活用事例動画「デジタルベース」を公開したほか、本社移転を機にAI・Google・DXをテーマにした見学会も開始。さらに「税理士サミット」を継続開催し、税理士同士の学び合いの場を広げています。
受賞の意味とこれからの挑戦
「リアルタイム化部門グランプリ」は、単にfreeeの導入実績だけでなく、freeeカード Unlimitedカードやfreee 人事労務など多角的な活用_その伸び率が総合的に評価された結果です。受賞スピーチでは、導入に苦労しながらも信じてついてきたスタッフへの感謝を伝えました。
新人教育においても、全員がカルチャー研修を重ね、理念を元にクライアントへ視点を持つ組織づくりを目指しています。
今後もfreeeとの連携を一層強化し、最適な業務モデル構築やBPR/BPO 体制整備に挑みます。
年末にはfreee 株式会社CEO 佐々木大輔氏を招いた総会が予定されており、さらなる価値提供を目指します。
社内の声と未来への決意
社内からは「組織の受賞と代表の登壇を間近で見られてうれしかった」「freeeの文化と私たちの姿勢が似ていて共感できる」といった声が寄せられました。受賞はスタッフの誇りとなり、今後の挑戦への原動力となっています。
おわりに
今回の受賞は、デジタルとアナログを融合させながら、顧客と真摯に向き合う姿勢が評価されたものです。これか
らもsankyodo 税理士法人は、freeeやAIを活用しつつ、人の温かさを大切にしたサービスを提供し続けます。そ
して「感謝にあふれる最高に幸せな人生」という理念のもと、顧問先の皆さま、大切な仲間と共に未来を築いてま
いります。