次世代育成支援対策推進法の改正に伴い、くるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が令和 7 年 4 月 1 日より改正されます。そもそも「くるみん認定」をあまりご存じではない方も多いと思います。「くるみん認定」は「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた証となり、広告などでアピールできるようになります。また、くるみん認定を受けた会社は下記の制度を活用できます。
- 1.くるみん助成金
- 2.公共調達における加点評価
- 3.賃上げ促進税制
- 4.働き方改革推進支援資金
今回は、くるみん認定の概要及び認定の流れについてご説明いたします。
くるみん認定とは
(1)概要
次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。
この認定を受けた企業の証が、「くるみんマーク」です。
(2)くるみん認定までの流れ
➀一般事業主行動計画を作成・届出
- ステップ1: 自社の現状や労働者のニーズの把握/労働者の育休業等の取得状況、労働時間の状況の把握
- ステップ2: 一般事業主行動計画の策定、社内周知
- ステップ3: 一般事業主行動計画を策定した旨の届出
- ステップ4: 行動計画の実施、効果の測定(PDCAサイクルを確立)
➁くるみん認定申請
認定を受けた企業が、より高い水準の取組を行い一定の基準を満たした場合、申請を行うことによって優良な「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の特例認定(プラチナくるみん認定)を受けることができます。
【認定段階】 ※2025年度 基準
【参考】
令和7年4月1日から次世代育成支援対策推進法の改正に伴い、くるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が改正されます。
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークを付すことができるもの
くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークを広告等に付し、厚生労働大臣から認定を受けたことを対外的に明らかにすることで、学生や社会一般へのイメージアップや優秀な従業員の採用・定着などにつながります。
- 1. 商品又は役務
- 2. 商品、役務又は一般事業主の公告
- 3. 商品又は役務の取引に用いる書類又は通信
- 4. 一般事業主の営業所、事務所その他事業場
- 5. インターネットを利用した方法により公衆の閲覧に供する情報
- 6. 労働者の募集の用に供する広告又は文書
【参考】
厚生労働省 くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて
最後に
認定を受けると、HP や労働者募集時の広告などにも記載することができ、「子育てサポート企業」としてアピールできます。また、くるみん認定と少し似ている「女性の活躍を推進している事業主」としてアピールできる「えるぼし認定」などもあります。
「えるぼし認定」も併せてご確認いただき、広告等のアピールの他、認定をうける事によって利用できる制度などもあるため、一度認定取得についてご検討されてもよいかもしれません。
【参考】