渋谷区の人口・主要駅などの概要

渋谷区の人口は、令和5年1月1日現在で22万9,412人となっており、さまざまな国籍を持つ人が集い、平成16年の人口11万1千人から毎年着実に人口を増やしています。
渋谷区の主要駅は、ターミナル駅となっている渋谷駅のほか、代々木上原や恵比寿、明治神宮前、原宿、代々木などがあります。渋谷駅周辺は再開発が行われ、2012年4月に渋谷ヒカリエ、2017年4月に渋谷キャスト、2018年9月に渋谷ストリーム、渋谷ブリッジが開業している。

渋谷区の特徴はスタートアップ企業が多い・ブランド力・クリエイティブ産業が盛ん

渋谷区のおもな特徴としては、以下の3つが挙げられます。

• ○スタートアップ企業が多い
• ○渋谷区というブランド力
• ○クリエイティブ産業が多い

1. 特徴１：スタートアップ企業が多い

   渋谷区産業・観光ビジョン（計画期間：2020年度～2029年度の10か年）によると、渋谷区は東京23区の中でスタートアップ企業が最も多く集中しています（1651社）。エリア別にみると、「渋谷（340社）」、 「神宮前（163社）」、「道玄坂（146社）」に多く集まっています が、「代々木上原・代々木八幡・参宮橋」や「笹塚・幡ヶ谷・初台・ 本町」といった地域にも一定程度立地していることが分かります。
   出典：渋谷区：渋谷区産業・観光ビジョン　https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/ku_keikaku/sangyokanko_vision.html

2. 特徴２：渋谷区というブランド力

   渋谷区には、代々木上原や松濤、広尾、青葉台、代官山町、恵比寿など高級住宅街と呼ばれるエリアが多く存在します。広尾など芸能人が多く住んでいることで知られているのもブランド力が落ちない要因と言えます。

3. 特徴３：クリエイティブ産業が多い

   渋谷区産業・観光ビジョン（計画期間：2020年度～2029年度の10か年）によると、渋谷区は、クリエイティブ産業従事者割合が港区に次いで高く、全従業者のうち約20％を占めています。
   出典：渋谷区：渋谷区産業・観光ビジョン　https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/ku_keikaku/sangyokanko_vision.html。

渋谷区の歴史について

渋谷区の歴史は1932年から始まります。それまでにあった渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町の3つの町がまとめられ、3つの町のなかでもっとも発展していた渋谷町の名前をとって、渋谷区と名づけられました。
渋谷区内での複数の電鉄の開業や関東初のターミナルデパート・東横百貨店（現:東急百貨店東横店）開業などを経て徐々に発展を続け、1973年の渋谷PARCOの開業を機に、若者文化の街として成長しています。

渋谷区での起業のメリットはスタートアップ企業に関わる環境整備が整っている

渋谷区では、渋谷区で創業を考えている人、または、現在渋谷区で事業を行っている中小企業・個人事業主を対象に経営相談員によるオンライン相談を実施しています。ここでは、創業についての相談から人材育成、雇用についての相談、経営改善、経営強化についての相談など、会社を立ち上げるだけでなく、設立後のサポートもしてもらえます。
また、渋谷区ならではの多様なスタートアップ企業が数多く生まれ、大きく成長していくスタートアップ・エコシステムの構築を目指し、「スタートアップ支援事業」にも取り組んでいます。ここでは、不動産業者と連携したオフィス・住宅支援、金融機関と連携した口座開設・与信支援、法律・会計などの専門家との連携支援、スタートアップ同士の交流会開催によるコミュニティ形成など、スタートアップ企業に関わる環境整備を支援しています。

渋谷区の今後の展望は？

渋谷駅周辺の再開発は今後も行われる予定で、2027年ごろをめどに9つの再開発が完了する予定です。また、渋谷区は、2015年の渋谷区基本構想等審議会で、規模こそ異なるものの、ロンドン、パリ、ニューヨークなどと並び称されるような『成熟した国際都市』を目指すと唱えています。産業振興分野においては、ビジネスの種類、規模、顧客の多様性を実現し、世界を変えるイノベーションが生まれやすくなるよう取り組むとのことです。このような考えの元、渋谷区はこれからもあらゆる産業人を支援する体制を整えていくと思います。