飲食店特有の業態ごとの論点とは??
※この記事は、弊社のコンテンツガイドラインに基づき作成されています。
業態別の特徴について
顧客単価 | 原価率 | 広告宣伝費比率 | |
---|---|---|---|
①フレンチ | 10,000~30,000 | 35~40% | |
②イタリアン | 3000~10,000 | 30~35% | |
③寿司屋 | 8,000~25,000 | 50~60% | |
④焼肉 | 3,000~20,000 | 30~35% | 3~5% |
⑤居酒屋 | 3,000~5,000 | 30~40% | |
⑥バー | 3,000~4,000 | 30~40% | |
⑦ラーメン | 700~2,000 | 30~40% | |
⑧洋菓子 | 350~5,000 | 30~35% |
(1)フランス料理店特有
顧客単価
ディナーおよそ10000円~30000円
ランチおよそ3000円~8000円
原価率
およそ35~40%
広告宣伝
売上に対する広告宣伝費の比率は、ほぼ無し。フェイスブックやインスタグラムなどのSNSにて広告が多い。
ランチとディナー
ランチは8割くらいが実施、基本はディナー。
タイプ
アラカルト有りのお店(ビストロ)、コースのみのお店(高級店ガストロミー)によって、客単価は分かれる。
その他
・ペアリング(料理に合わせてソムリエがワインを選んでくれる)
・ダイナースごひいき予約(ポケットコンシェルジュ、手数料ダイナース持ち)利用者多い。
(2)イタリアン
顧客単価
およそ3000円~10000円
原価率
およそ30~35%
広告宣伝
売上に対する広告宣伝費の比率は、ほぼ無し。フェイスブックやインスタグラムなどのSNSにて広告が多い。
ランチとディナー
ランチは8割くらいが実施、基本はディナー。
タイプ
アラカルトも、コースもどちらもあるお店が多い。
その他
ペアリング(料理に合わせてソムリエがワインを選んでくれる)
(3)寿司
顧客単価
ディナー約8,000円~25,000円
原価率
約50~60%
広告宣伝
フェイスブックやインスタグラムなどのSNSにて広告が多い。
一休などの高級路線の予約サイトを利用している。
ランチとディナー
ディナーのみ。
タイプ
基本的にはコースがメインでその時々の旬に合わせた鮮魚を使用する。
酒は日本酒の種類を多く取り揃えている。
その他
常連客のリピート率が高い。
(4)焼肉
顧客単価
約3,000~20,000円
原価率
約30~35%
広告宣伝
広告宣伝比率約3~5%。
食べログでの月額制(1万円~10万円)、従量課金制(予約客一人につき200円)、グーグルマイビジネス等を活用し「〇〇(地名or駅名) 焼肉」で検索がヒットしやすくする取り組みを行なっている。
また、顧客にSNSでの投稿を促す(投稿するとデザート一品無料等)ことで話題性、社会的認知度を高める。
タイプ
基本的にはコース料理を提供。客単価が高いほど回転率は低い。
客単価が低いお店ほど食べ放題を導入し、回転率は高い。
その他
客単価が高いお店は店舗スタッフが肉を焼く傾向がある。
・立地、ターゲット層によって客単価が二分化
ビジネス街→客単価8,000~20,000円(接待等)
駅近→客単価3,000~20,000円(大衆向けor接待)
(5)居酒屋
顧客単価
ディナー約3,000円~5,000円
原価率
約30~40%
広告宣伝
フェイスブックやインスタグラムなどのSNSにて広告が多い。
食べログにしっかり店舗情報を掲載しているお店が多い。
ランチとディナー
ディナーのみが多い。
タイプ
4,000円~5,000円の価格帯のコースが多い。
その他
初期投資を抑えるため居抜きで開業する方が多い。
(6)バー
顧客単価
約3,000円~4,000円
原価率
約15~25%
広告宣伝
WEBやSNSなどの広告が多い。
ランチとディナー
ディナー(深夜帯)のみ。
その他
食事の提供は少なく、その分原価率も他業種と比較すると低い傾向がある。
(7)ラーメン
顧客単価
約700円~2,000円
原価率
約30~40%
広告宣伝
WEBやSNSなどの広告は少ない印象。
ランチとディナー
ランチもディナーも営業するところが多く、単価は低いので回転数が重要。
その他
食券(券売機)が多いので、POSレジはあまり必要性がなく、クレジット決済の需要もあまりない。
Uレジで券売機とPOSレジの連動サービス有り。
(8)洋菓子
顧客単価
約350~5,000円(ケーキ単品からホールケーキ)
原価率
包材込みで約30~35%
広告宣伝
食べログ等の掲載費としては、あまりコストをかけない傾向。
雑誌、メディアに取り上げられること、SNSで周知されることが特に広告宣伝の効果有り。
パティシェのネームブランドは事業に大きく影響する。
出店エリア
小規模な店舗は駅近、住宅街に展開する傾向にあり。
賃料負担が少なく、周辺住民を取り込むことで売上が見込める。
タイプ
基本的には完全テイクアウト販売が主流。店頭ではなくオンラインでの販売数も
急増している。手軽に始められるSTORESを導入している店舗が多い。
その他
牛乳・バター等のケーキの原材料は年々高騰(直近5年間で約10%増)しているため、適宜小売価格等を見直さないと粗利悪化原因となる。

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